
不動産賃貸仲介営業とは?
詳しい仕事内容や特徴、向いている人まで徹底解説!
ハウスメーカーには「分譲住宅営業」と「注文住宅営業」の大きく2つの営業職があります。
分譲住宅は土地と建物がセットになって販売される住宅のことで、ハウスメーカーは自社で仕入れた土地に住宅を建てて、お客様に販売しています。
「分譲住宅営業」と「注文住宅営業」では、仕事の中身が大きく異なり、今回は分譲住宅営業ならではの仕事のやりがいや難しさ、この仕事に向いている人の特徴について詳しく解説します。
分譲住宅とは、広い土地を区画整理して、宅地として開発した分譲地に建てられた住宅のこと。「いわゆる建売住宅のことでしょ?」と思うかもしれませんが、厳密に言うと、分譲住宅と建売住宅には言葉の意味に少し違いがあります。
まず、建売住宅は土地と建物がセットで販売されている住宅のことを指します。不動産会社やハウスメーカー、工務店などが所有する宅地に住宅を建て、完成または完成予定の状態で販売します。それは分譲住宅も同じですが、分譲住宅はあくまでも分譲地(広い土地を小分けにして宅地として販売する土地のこと)に建てられた住宅のことを指します。
ただし、分譲住宅のことを建売住宅と呼ぶこともあり、一般的にはほぼ同義語として使われています。
分譲住宅営業は「完成済みまたは完成予定の住宅」を提案・販売するため、顧客が求めるエリアや価格帯、入居時期に応じて最適な住宅を紹介します。
一方、注文住宅営業は、お客様の要望に合わせてオーダーメイドの家づくりを提案し、一緒に家をつくっていくのが主な業務になります。
2つの営業の大きな違いは、販売する住宅にお客様の要望を取り入れられるか否か。イチから家づくりをする注文住宅に対し、分譲住宅は出来上がった住宅を販売するため、家づくりにお客様の要望を取り入れることができず、要望に沿った住宅を提案する営業になります。
一般的に分譲住宅は注文住宅よりも価格が手頃。また、住宅が完成した状態で販売するため、入居後のイメージを伝えやすく、お客様に提案しやすい傾向にあります。
さらに、「すぐに入居したい」というニーズにも対応でき、注文住宅と比べて提案~契約、引き渡しまでの期間が短いのが特徴です。
ただし、分譲住宅は間取りやデザイン、設備の変更ができないため、お客様が住宅のデザインや設備に強いこだわりを持っている場合、成約に結びつけるのが難しくなります。
注文住宅は分譲住宅と比べると、価格帯は高め。実物がない状態で販売するため、設計図やパースだけでイメージを伝えなくてはいけません。さらに、「どんな間取りやデザインにするか?」「どのメーカーの住宅設備を入れるか?」など、何度も打ち合わせを行うため、提案~契約、引き渡しまでの期間が長くなる傾向にあります。
ただし、オーダーメイドで家をつくるため、こだわりの強いお客様のニーズにも柔軟に対応することができます。
分譲住宅営業の仕事は一般的に下記の流れで進んでいきます。
ただし、どこからどこまで担当するかは会社によって異なります。
工務店のような小規模な会社では、上記の仕事にすべて関わることもありますが、一般的には企画・開発(土地の仕入れ、住宅建築)や広告作成を担当する営業、販売活動を担当する営業にわかれており、分業制を敷いている場合は販売活動を担当する営業のことを分譲住宅営業と呼びます。
モノを売る仕事のなかで、分譲住宅営業ほど、お客様の人生に深く関わる仕事はないでしょう。
住宅購入は多くの方にとって「人生最大の買い物」。人生を左右する大きな決断になるため、分譲住宅営業はお客様のその後の人生まで考えて提案・販売する必要があります。
ご家族の悩みや人生設計など、深い話をお聞きし、その力になれるのが分譲住宅営業の大きなやりがいです。
分譲住宅営業は比較的短期間で契約に至りやすく、仕事の成果を早く実感できるのが大きな魅力です。
なお、分譲住宅営業は多くの会社で歩合給(インセンティブ制度)が導入されているため、しっかり契約が取れれば、若いうちから高収入を得ることも可能。
ALLAGIの営業社員の平均年収も613万円(2025年2月時点)と、高い水準を誇っており、営業社員の11.8%は年収1000万円以上稼いでいます。
分譲住宅は広い土地を区画整理し、たくさんの住宅を建てて販売することが多いため、街づくりにも関わることができます。
何もなかった場所に新しい街が誕生し、新しい生活が始まる瞬間に立ち会えるのは分譲住宅営業ならではのやりがいです。
お客様との商談や物件案内は土日に行われることが多く、分譲住宅営業にとって土日は繁忙期。平日休みが基本となり、土日はなかなか休みが取れないため、家族や友人とのスケジュール調整に悩む人もいます。
ただし、ALLAGIでは社員同士で協力しあい、土日でも子供の学校行事などがあるときは、ちゃんと休みを取って参加しています。
分譲住宅営業にはノルマや目標数字があり、販売棟数や売上を追いかけながら仕事をすることになります。
数字の締め付けが強い会社だと、精神的なプレッシャーが大きくなり、お客様に寄り添った提案ができず、葛藤を覚えることもあるでしょう。
ALLAGIの場合、「お客様第一主義」を掲げているため、何が何でも契約を取りにいく…という文化はありません。「お客様のために仕事がしたいのに、数字に追われてできない」という葛藤とは無縁です。
分譲住宅営業は、販売する住宅のどこが魅力なのか、何故お客様の暮らしにマッチするのかを上手に伝える必要があります。
たとえば、駅から遠い物件でも近くに公園があれば、子育て世代のお客様にとっては大きな魅力に。住宅の特徴を正確に把握し、お客様にとってメリットになるポイントを見つけ出すことが大切です。
ALLAGIでも、ご主人は駅からの距離を重視、奥様は土地の広さや住宅の仕様を重視しているお客様がいらっしゃいました。
希望エリアでは条件を満たす物件が見つからず、ALLAGIの営業は視点を変えて中心地から離れたエリアの物件を紹介。中心地からは少し遠いものの最寄り駅からは近く、広さもあり、「こんなエリア考えてなかったけど、とても良いですね」と喜ばれ契約に至ったことがあります。
住宅の情報やエリア情報、街の魅力までしっかり伝えらえる人は活躍できるでしょう。
この道は交通量が多い、路線バスの本数が少ないなど、収集した情報が多ければ多いほど、説得力のある提案ができるようになります。
ちなみにALLAGIの営業のなかには、近隣のスーパーの価格帯まで調べあげている人もいます。
お客様は「本当にこの家に決めてしまっていいのか?」など、多くの不安や疑問を抱えています。そのなかで、嘘をつかない、過度に煽らない、真摯に質問に答えるなど、誠実にお客様と向き合える人は、厚い信頼を得ることができるでしょう。
ALLAGIには「引き渡しの際に、お客様から心からの感謝の言葉をいただいた」という営業がたくさんいるのですが、それは誠実にお客様と向き合っているから。
お客様の幸せを本気で考え、どんな質問にも120%の回答を心掛け、お客様目線で提案している人が活躍しています。
分譲住宅は早い者勝ちで、のんびり対応していると、お客様が気に入っていた物件が売れてしまうこともあります。
物件にご案内するのは来週でいいか……など、仕事を後回しにせず、スピーディーな行動が重要になります。
いかがでしたか。
分譲住宅の営業は、すでに完成した商品(住宅)があって提案しやすい一方で、お客様のニーズにマッチした商品(住宅)がなければ契約に至らず、お客様とのご縁は切れてしまいます。
でも、ALLAGIは注文住宅事業や中古リノベ事業も展開しているため、「分譲住宅ではお客様の希望を叶えられない」と判断した場合、他の事業部を紹介することも。
お客様にとって何が最適かを考え、お客様にとことん寄り添った提案ができるのがALLAGIの分譲住宅営業の魅力です。
また、ALLAGIは分譲住宅の常識を覆す“ワンランク上の暮らし” にこだわっており、建築家が考え抜いた間取りとコンセプチュアルな家づくりが特徴。商品力に自信があるため、胸を張ってお客様に提案できるはずです。
分譲住宅営業の仕事を始める場合は「自信を持って売れる住宅か?」という視点で会社選びをするとよいでしょう。