
ハウスメーカーの注文住宅営業はここが面白い!
ひと昔前は住宅関係の営業といえば、住宅営業かリフォーム営業のほぼ二択でした。でも、新たな選択肢として注目が高まっているのがリノベーション営業です。
リノベーションは新築住宅市場の縮小や既存住宅の老朽化など、さまざまな要因によって急速に需要が拡大しており、今後さらなる成長が期待されています。
成長している市場だけあって、リノベーション営業の仕事に興味を持つ人も多いのでは?今回はそんなリノベ営業の仕事について詳しく解説します。
リノベーションとは既存の住宅に新たな価値をプラスするため、間取りやデザイン、性能を抜本的に見直す住宅改修工事のことです。リフォームも住宅の改修を指す言葉ですが、リフォームとリノベーションでは、改修する目的や内容、規模感に大きな違いがあります。
まず、リノベーションは暮らし方に合わせて住空間を再設計するため、基本的に間取りの変更が行われます。一方、リフォームは老朽化した設備などを元の状態に戻す、または機能を改善することを目的に行うため、間取りがガラッと変わることはありません。そのため、リノベーションは、中~大規模な工事が多く掛かる費用も高額。リフォームはトイレの入れ替えやクロスの貼り替えなど、小規模な工事が多く、リノベーションほど費用は掛かりません。
リノベーション営業は、中古の戸建住宅やマンションを購入して自分好みの家にリノベーションしたい方、あるいは今住んでいる家をリノベーションしたい方に向けて、リノベーション工事を提案する仕事です。
物件の状態や寸法、もともとの図面などを確認しながら、どんな住空間にしたいかお客様にヒアリングします。
お客様からヒアリングした内容をもとに、設計士と連携を取りながら図面やパースを作成し、お客様に提案します。
提案したプランや予算にご納得いただけたら、工事の契約を取り交わし、リノベーション工事を行います。
リノベーション工事が完了したら、プラン通りに仕上がっているか確認し、お客様に引き渡します。
リノベーションは会社によって、ビジネスの仕組みや事業内容が異なります。そのため、ひとことでリノベ営業といっても、会社によって仕事内容は多少異なります。ここでは大きく3つに分類してリノベーションの代表的な事業をご紹介します。
お客様が所有している(または購入する)中古住宅を、お客様の要望に合わせてリノベーションする事業です。会社によっては、リノベーション向けの中古物件を紹介する、不動産売買仲介とセットでサービスを提供している会社もあります。
自社で中古住宅や中古マンションを仕入れ、リノベーションを行ってから、リノベ済み住宅として販売する事業です。リノベ再販の場合、中古物件の仕入れや、リノベ済み住宅の販売が営業の主な仕事になります。
賃貸マンションや賃貸アパートなど、収益物件の空室改善や家賃アップを目的にリノベーション工事を行う事業です。賃貸管理業務の延長で提案するケースが多く、賃貸物件のオーナーに向けて営業活動を行います。
リノベーション営業はお客様のライフスタイルに合わせて、住空間を再設計していく仕事です。部屋の壁をすべて取り払って2LDKや3LDKの住宅を大きな1Rにしてしまったり、広々とした土間のスペースをつくったり、大胆で自由度の高い提案ができるところがリノベーション営業の魅力です。
築年数の経った古い住宅を、同じ住宅とは思えないような姿に生まれ変わらせるのがリノベーション営業の醍醐味です。リノベーション前とリノベーション後のギャップが大きければ大きいほど、完成したときの感動も大きく、新築住宅にはない面白さがあります。
リノベーション営業は「結婚した」「子どもが産まれた」「子どもが巣立った」など、お客様の人生の転機となる瞬間に関わるケースが多く、お客様の人生に大きな影響を与える仕事です。住まいづくりを通じてお客様の人生をお客様と一緒に考えていくため、深い信頼関係を築くことができます。
リノベーション営業は固定給に加え、インセンティブが支給される給与体系が多く、成果を上げれば収入を大幅に増やすことができます。特に中古物件を仕入れ、リノベーションして販売するリノベ再販はリスクの高いビジネスですが、上手くいけば大きな利益を得ることができます。
リノベーションは新築よりも、遊び心の詰まった家を希望されるお客様が多い傾向にあります。猫のためにキャットウォークをつくる、リビングにハンモックを吊るすなど、1軒1軒まったく違った斬新な家づくりを楽しむことができます。
中古住宅は構造的な問題や法律的な問題から、自由に間取りを変えられないこともあります。マンションごとに規約が設けられていることもあり、何ができて、何ができないか、さまざまな制約を考慮しながらプランニングする必要があります。
建物を解体してみないと分からないことが多いのもリノベーションの難しいところ。壁を剥がしたら配管が通っていて図面通りに施工できなかったり、想定外の補修が必要になったり、予定通りにいかないことが多々あります。
リノベーション営業はもともとの住宅のイメージに引っ張られず、まったく新しい視点で住空間をプランニングすることが重要です。固定概念にとらわれず、柔軟にアイデアを出せる人が活躍できる仕事です。
先程もお伝えした通り、リノベーション工事は予定通りにいかないことが多々あります。問題が発生するたびに、どうしたら良いかを考え、スピーディーに解決策を決めていく必要があります。
お客様はもちろん、中古物件の売主様や不動産会社、社内の設計士、インテリアコーディネーター、現場監督、協力業者など、さまざまな人と関わるため、社内外での円滑なコミュニケーションが必要になります。
リノベーション営業の提案に決まった答えはありません。「どんな家ならお客様に喜んでいただけるだろう?」「こんな住まいなら毎日が楽しくなるのでは?」など、お客様の幸せな暮らしを想像し、お客様ファーストで提案できる人は活躍できるでしょう。
リノベーション専門会社、工務店、不動産会社、ハウスメーカーなど、リノベーション営業の仕事ができる会社はたくさんあります。会社によって仕事内容には違いや特徴があり、どんな仕事がしたいかは人によって異なるはず。それぞれの特徴を知ることで、自分に合った会社を見つけてください。
いかがでしたか?リノベーション営業は、新築住宅の営業とは、また一味違った面白さややりがいを感じられる仕事です。また、リノベーション工事を行っている会社には色々な種類があり、リノベ営業の仕事も会社によって、違いがあることがお分かりいただけたはず。
なお、ALLAGIが手掛けている中古リノベ事業は、上記で紹介したオーダー型リノベーションに該当し、「next」というブランド名で中古物件の紹介からリノベーション工事まで、ワンストップでサービスを提供しています。そのため、建築やインテリアの知識だけでなく、不動産の知識も身につけることができ、中古リノベ専門店だけあってリノベーション営業の仕事に専念することができます。
リノベーション営業という枠組みの中でもさまざまな選択肢があるので、「自由度の高いリノベーションを提案したい」「リフォームなど、リノベーション以外の仕事もやってみたい」「販売力を磨きたい」など、ぜひ自分に合ったリノベーション営業の仕事を探してみてください。